神奈川県建設労働組合連合会

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「知覚過敏早めの受診を」藤田ゆかり保健師のけんこうコーナー

2021年6月3日

 日に日に暑くなり、そろそろ冷たい飲み物やアイスがおいしい季節です。冷たいものを口に入れたとき歯がキーンとしみることありませんか。虫歯でもないのに一時的に歯がしみて痛いという症状の多くは知覚過敏です。

歯がしみるのはなぜ?

 歯の表面はエナメル質という硬い組織ですが、中は象牙質、神経が通っています。歯根の表面(歯肉で覆われている歯の根元)にはエナメル質はありません。象牙質が露出すると様々な刺激が直接象牙質に伝わります。その刺激は象牙質の表面にある無数の小さな穴を通じて歯の神経に伝わり、しみる症状(知覚過敏)が現れます。

 症状がおこる原因の多くは、強いブラッシングで歯の表面のエナメル質が削られたことによる象牙質の露出や、歯ぎしりや食いしばりによる歯の表面の亀裂、歯周病などによる歯根の露出です。

今日からできる予防ケア

 歯みがきは力を入れず鉛筆の持ち方で歯ブラシの毛先で優しく磨きましょう。歯ブラシはやわらかめ、歯磨き剤は研磨剤を含まないフッ素入りのものがおすすめです。

 酸性の飲食物(柑橘類などの果物、酢、スポーツ飲料、炭酸飲料、ワインなど)を摂取した後は歯が傷つきやすい状態です。すぐに歯磨きをせず、うがいをするか30分程してから歯磨きをしましょう。

 眠っている間に歯ぎしりや食いしばりがある人は歯科医に相談し、マウスピースを装着すると歯のダメージを防ぐことができます。

 症状が治まっても露出している象牙質は虫歯になりやすく、知覚過敏と思っていたら実際には虫歯だったという場合もあります。なるべく早めに歯科医を受診しチェックしてもらいましょう。

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