今自分の歯は何本ありますか?大人の歯は、親知らずを除いて28本です。20本以上の歯があれば、殆どの食べ物がおいしく食べることができます。自分の歯でしっかり噛めると食事の味わいを楽しめるだけでなく、胃腸の働きや体のバランスを良くし、記憶力をあげて認知症を予防するなど様々なメリットがあります。
今回は噛むために必要な歯を守るケアのポイントをお知らせします。
こまめな歯みがき 酸化から歯を守る
食べた後の口の中は酸性に傾き、歯の成分のミネラルが溶け出しやすくなります。唾液による再石灰化だけでは不十分なので、歯みがきで口の中を中性に戻しましょう。
歯をみがけない時は、うがいで口をすすぐだけでも効果があります。ただし歯垢はうがいだけでは取れません。就寝中は唾液が少なく酸化しやすいため、毎日寝る前は丁寧な歯みがきが必要です。
正しい歯みがきできていますか
歯は1本ずつ全ての面を順番に一巡するようにみがく習慣をつけると、みがき残しが少なくなります。強くみがくと歯茎を傷つけるだけでなく、かえって汚れが落ちにくくなります。鉛筆の持ち方でやさしい力で磨きましょう。
フッ素は歯の質を強くしたり、酸が作られるのを抑えたり、再石灰化を促す効果があります。フッ素入りの歯みがき剤を使用した際は、フッ素を口内に残すためにすすぎは少量の水で1回にしましょう。
虫歯や歯周病を引き起こす原因となる歯垢は、歯ブラシだけでは60%程度しか落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシもぜひ使いましょう。
どんなに丁寧に歯みがきをしても歯垢はたまります。少なくとも半年に1回は歯科検診を受けましょう。