建設アスベスト神奈川2陣訴訟は11月11日、横浜地裁で第16回目の期日がおこなわれ、被害実態を明らかにするため渡邊清さんの娘・原尾幸子さん、山上喜一郎さんの妻・トミさんの遺族原告2人、建設現場での一人親方の労働実態について神建連役員の芝原修司さん、荒井俊喜さんが証言に立ちました。
原尾さんは渡邊さんが裁判所で被害の苦しみを訴えたいとの願いかなわず他界された無念の思い、山上さんは大変な闘病生活と夫を返してほしい思いを裁判所に訴えました。遺族の証言は、聞く人の涙を誘う内容で、被害の悲惨さを痛烈に裁判所に伝えることができました。
労働実態について、2人の証言から町場でも野丁場でも、労働者も一人親方も現場では全く区別なく働いていることが明らかにできました。
回の期日で証拠調べを終了し、来年3月17日に結審を予定しています。来秋に想定される判決にむけて裁判所への要請署名に取り組み勝利を目指します。
今回の期日にあわせ、公害総行動神奈川共同行動が取り組まれ建設アスベストの他、福島原発被災者救済、ぜんそく患者救済、道路公害などが共同してエーアンドエーマテリアル、東電、各行政への要請行動を行ないました。
エーアンドエーマテリアルは要請に対して警備員を立たせ一切応答しないため、約150人の仲間が本社前で抗議行動を行ないました。
エーアンドエーマテリアル本社を取り囲み抗議