神奈川県建設労働組合連合会

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食いしばりのダメージに注意

2025年8月7日

 歯を失う原因は、多い順に歯周病、虫歯、歯根破折(歯の根が割れたりひびが入ること)などがあります。この歯根破折の原因の一つに食いしばりや歯ぎしりがあります。
 重い物を持ったり、持ち上げたりしようとすると自然に食いしばっていることが多いと思いますが、この無意識の食いしばりで奥歯には自身の体重の倍に匹敵する力がかかっています。日常的に歯に力が加わると、歯だけでなく、歯肉や骨などの歯周組織もダメージを受け、歯周病の悪化や冷たいものが染みるなど知覚過敏の症状が出やすくなります。

自覚しにくい食いしばりや歯ぎしり

 通常何もせずリラックスした状態で上下の歯は1~2ミリ程度離れています。今上下の歯は離れていますか。上下の歯を接触させる癖が長期間続くと、弱い力でもあごや筋肉に持続的に負担がかかります。歯ぎしりは睡眠中に起こることが多いので自覚しにくく、家族からの指摘で初めて気づく方も多いようです。
 食いしばりや歯ぎしりをなくすには、まず自分でその癖があることに気づくことです。上下の歯が接触している、あご周りに力が入っていると気づいたら力を抜いて深呼吸しましょう。集中や緊張が食いしばりの引き金になることが多いので、自分に合ったリラックス時間を作ることも大切です。

歯科検診を受けよう

 夜間就寝時の対策には、睡眠習慣を整え、寝る前に力を入れないよう自己暗示する方法や、マウスピースを付けて歯やあごへの力を分散させる方法もあります。歯科医に相談しましょう。
 お口のトラブルは初期段階では自覚症状のないことがほとんどです。歯を守るために、日頃のケアはもちろん、年に1~2回は定期検診を受けましょう。

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