神奈川県建設労働組合連合会

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あまりにひどい労働環境「現場の声と組合が改善させる」大成建設の工事現場

2018年9月4日

 丸の内・東京会館の新築工事現場の実態が明らかになったのは、この現場に従事する千葉土建の仲間からの相談がきっかけでした。

 あまりにも過酷な労働環境、大成職員によるパワハラや、熱中症で連日、救急車が呼ばれる事態に現場から「何とかしたい」という声が当初は自然発生的に、そして首都圏組合の現場前宣伝行動が始まった直後から、一斉に各組合へ従事者からの声が寄せられるようになりました。

 午後5時の終業時に、現場から退出する従事者は、組合の宣伝行動に手を振り、ゲート前でビラなどを配布する組合の仲間に声をかけていくなど、かつてない組合への強い信頼感を垣間見る姿が生まれてきました。

 組合は、この間に寄せられた様々な声を直接大成建設本社にも届けて、緊急に是正と適正化を求め、東京労働局、中央労基署への要請行動を行ないました。
 大成建設は熱中症対策としてクーラーの設置や、給水所の増設などを行ない、具体的に実名で告発されたパワハラ社員も、組合の申し入れ以降は、静かになったとの報告も来ています。

 大規模、長期間にわたり現場内の声が組合に届けられ、その声を現場前宣伝行動によって、仲間を励まして労働環境の大きな改善に結びつける運動はありませんでした。
 現場の内外から私たちの「建設労働者の人権・安心して働ける現場環境」の実現に向けた大きな一歩となりました。

「けんせつ通信」第690(2018年9月1日)号より

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