神奈川県建設労働組合連合会

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秋の大手企業交渉「コロナ対策やパワハラの調査約束させる」

2022年11月3日

 10月14日、15日、大手ゼネコン、住宅企業に対し、交渉を行いました。大成建設との交渉は荒井賃対部長を団長に、現場から挙げられた問題などについて活発な意見交換がなされました。

交渉にのぞむ仲間

 コロナ関連については、現場でコロナ対策の不備を訴えたところ、すぐに送風機が設置されるなど対策が講じられたことについて、企業側の対応を評価しました。

 同じく入場時の検温や消毒液などの対策がなくなっている現場を指摘すると、企業側は事実関係を確認し、作業員の健康に留意した対応を取ることを後日回答しました。

 原材料高騰については、この状況はまだ続くとの認識を示し、専門工事業者から原材料費、エネルギーコスト等の上昇を理由とした契約金額引き上げの要請がある場合には、真摯に協議に応じているとしました。

パワハラ現場、必ず調べて状況確認する

 神奈川土建川崎支部の有賀書記は、公契約条例適用現場である川崎新市庁舎建設で、組合調査で下限報酬額を下回る従事者がおり、市に提出されている賃金台帳との乖離があることについて元請けの姿勢を問いました。

 大成建設は「1次業者がピンハネするためではなく、作業員へ行き渡るように支払っていることは理解してもらいたい。まずは本日の結果を作業所へ伝える」と、一定の受け止めが見られました。

 ある現場で社員によるあまりに酷いパワハラが横行していることを訴えると、「パワハラ撲滅を全社的に進めているが、本件については残念であり、情けない話。必ず調べて状況確認をする」と確約しました。

 建退共の電子申請とCCUSの連携については、カードリーダーにタッチするだけで建退共データが企業へ蓄積される仕組みを実証実験済みとし、組合としては労働者個人へデータが蓄積される仕組みになることで、さらにCCUSカードの価値が上がると訴えました。

 不十分な部分はありながらも、組合側の声に耳を傾ける姿勢の見える交渉となりました。

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