神奈川県建設労働組合連合会

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首都圏建設アスベスト訴訟「建材メーカーの責任明らか、裁判長は原告の声を聞け」

2015年7月20日

神奈川ルート第2陣訴訟 原告証人尋問で作業実態・健康被害伝える

 建設アスベスト神奈川訴訟の第2陣・第6回目の法廷が、7月16日に横浜地裁で開かれました。第2陣としては初めてとなる原告証人尋問が行われ、1日をかけた法廷に多くの支援の仲間が集まりました。

 法廷に先立ち地裁前で行われた集会では、第2陣原告の中山さんが決意表明を行いました。台風の影響で心配された雨も上がり、建設アスベスト訴訟を支援する神奈川の会からも多くの支援者が参加し、全体で300人が支援に駆けつけました。

保温工、配管工の暴露実態を話す

653-02 裁判では、横田勝造さん(保温)と中川富衛さん(配管)が、アスベスト建材メーカーの責任を明らかにするために、それぞれが使用していた建材の作業と曝露実態について、原告側の主尋問と被告側の反対尋問を計4時間にわたって行いました。

この尋問を通じて、保温工と配管工の建設現場での作業における主要取扱建材は何であるのかを、裁判官に理解してもらうものとなりました。その後、栗田博子さん(夫が第1陣・息子が第2陣)が、40歳の若さで亡くなった圭二さんの闘病生活を切々と訴える被害立証を行いました。

 被告企業は「自社の建材が現場ごとで特定できない」「作業上アスベストを曝露することはない」などの責任逃れのための反対尋問に終始しました。

 原告の3人は立派に尋問に対応し、作業実態と建材メーカーの責任の関係、アスベストによる健康被害の深刻さを、裁判官に伝える目的を果たす法廷となりました。

原告の激励と連帯つよめる支援集会

 裁判と同時進行で行われた情文ホールでの支援集会では、法廷に入れなかった支援者250人が集まり、裁判の内容について弁護団から報告を受けました。

 集会では「支援する会」から新日本婦人の会神奈川県本部の坂田副会長、神奈川民医連の植田事務局次長、神奈川自治労連の高橋書記長が、原告の激励と連帯の挨拶を行いました。

 原告団からは大園幹事が神奈川原告団の取り組み報告を行い、東京原告団の中村さん、神奈川原告団の高橋さんが裁判勝利に向けた力強い決意表明を行いました。

 建設アスベスト訴訟統一本部から、井澤事務局次長が報告に立ち、7月14日に行われた東京第1陣訴訟の法廷で、次の期日で結審する方向が示されたことに対し、控訴審でも証人尋問が行われるよう緊急の取組を強化していくことが提起され、参加者全体で運動を強化していくことを確認しました。

東京ルート第1陣訴訟「重大な局面をむかえ緊急行動を提起」

 7月14日に東京高裁第10民事部で行われた首都圏建設アスベスト訴訟東京ルートの第1陣訴訟の法廷は、原告側がアスベスト建材メーカーの責任を明らかにするため、原告の証人尋問が認められるのかがポイントでした。

裁判長が結審を言及

 大段裁判長は「証人尋問を行う必要はないと考えている」「次回期日をもって結審とする」との考えを示しました。これに対して原告・弁護団は「300人を超える原告がいて一審だけで尋問は尽くせていない、控訴審での証人尋問は不可欠であることを主張し、意見書を提出するのでそれを見て判断してほしい」と強く求めました。

 大段裁判長は、「本日最終決定はしない」としましたが、東京の第1陣控訴審の進行は重大な局面をむかえることになりました。

局面打開へ全力を

 この日の法廷を受けて、首都圏アスベスト訴訟統一本部と弁護団は緊急の会議を開催し、原告団との意思統一および、東京高裁第10民事部あての署名や緊急要請、高裁前宣伝などを至急具体化することを確認しました。各組合・支部では東京高裁宛の署名目標をやりきり、この局面を打開するために全力をあげましょう。

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