神奈川県建設労働組合連合会

トピックス

アスベスト裁判「メーカーの責任明らかへ全面勝利判決を勝ち取ろう」

2016年10月17日

1陣 東京高裁 神奈川ルート 原告証人尋問を採用

神奈川1陣訴訟が係争されている東京高裁第5民事部は9月16日、メーカー責任を立証するために原告5人、労働者性を立証するため原告1人の証人尋問を、12月9日、12月13日の2期日に実施することを決定しました。

 横浜地裁で否定されたメーカーの責任を立証し断罪するために、原告本人の証人尋問は欠かせません。国の責任については、すでに外山証人、伊藤証人の尋問を実施しており、今回の原告本人尋問の採用で高裁での逆転勝利判決にさらに前進しました。

 採用された原告は、メーカー責任の関係で生駒さん、山田さん、高橋さん、泉田(隆)さん、平田さん、労働者性の関係で大野さんの6人です。
 12月の2期日を成功させ、来年3月14日の結審、その後の勝利判決をかちとるために、原告団、弁護団、組合でつくる統一本部は全国にも呼びかけて、公正判決要請署名に取り組みます。

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2陣 横浜地裁 一人親方の救済めざし次回が最後の証人尋問

 10月14日、神奈川2陣訴訟の第15回期日が横浜地裁で開かれ、原告2人が証人尋問にたちました。

 メーカー責任を明らかにするための主要ばく露建材の立証と労働者性を明らかにする証言をおこなった敦賀谷さんは、保温工として火力発電所で作業をしていました。被告からの反対尋問は、他の建材からアスベストにばく露していたのではないか、労働者ではなく一人親方ではないかなど、予定時間を超えて執拗な質問が続きましたが、敦賀谷さんもしっかりと対応していました。

 被害の実態を証言した髙木さんは、夫・照夫さんを肺がんで亡くしました。進行する病と懸命にたたかう本人と家族の思いを毅然した姿で丁寧に質問に答えながら裁判官に訴えました。支援集会には200人が参加しました。

 次回11月11日の期日で一人親方の救済のための証人尋問を実施し、証人尋問は終了します。3月17日の結審にむけて最後の詰めの段階に入ります。東京高裁とともに予断を許さない状況です。

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